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『大学生のための中等社会科・地理歴史科・公民科概論』(風間書房)を上梓
2022年4月5日に、筆者が編著者となった、田部俊充・田尻信壹・小松伸之編著『大学生のための中等社会科・地理歴史科・公民科概論』(風間書房刊)を上梓した。本書は大学での教科教育法のテキストとして編纂したもので、新学習指導要領(中学校2017年3月告示、高校2018年3月告示)に対応している。筆者は「中学校社会科歴史的分野」と「高校地歴科歴史系科目」の編集・執筆と「学習指導案の意義と書き方」について担当した。
日本国際理解教育学会編著『現代国際理解教育事典[改訂新版]』(明石書店)
筆者も執筆した日本国際理解教育学会編著『現代国際理解教育事典[改訂新版]』(明石書店)が、2022年3月5日に刊行された。本書は2012年に刊行されたものの改訂版であり、「国際理解教育の理論と実践の背景をなす内容的な広がりと深まりを『事典』という形で示したもの」(序)といえる。本書には、筆者の「世界史」実践(197「多文化主義の視点からの世界史学習」)が紹介されているので、笑覧頂きたい。
『探究的歴史授業の構図-理論・方法・臨床からのアプローチ-』(三恵社)を刊行
2022年2月29日に『探究的歴史授業の構図-理論・方法・臨床からのアプローチ-』(三恵社)を、目白大学2021年度特別研究費(学術書刊行のための経費助成)を受けて刊行しました(全335頁)。本書は、小学校歴史、中学校歴史的分野、高校地理歴史科歴史系科目を対象としています。また、本書は、第Ⅰ部「理論からのアプローチ」(理論編)、第Ⅱ部「方法からのアプローチ」(方法編)、第Ⅲ部「臨床からのアプローチ」(授業編)の三部から構成されています。そこでは、改訂学習指導要領(小・中学校2017年告示、高校・特別支援学校2018年告示)で提案された、コンピテンシー(第Ⅰ部)、探究(第Ⅱ部)、アクティブ・ラーニング(第Ⅲ部)を鍵概念として検討することで、21世紀社会に対応した歴史授業の理論と実践の往還的研究を行っています。そして、歴史授業の課題としてこれまで指摘されてきた知識蓄積・知識再生型授業の見直しと、知識創造・知識更新に基づく〈探究〉型授業の構想を提案しています。
(https://www.sankeisha.com/book-search/detail/20220223150340)
主な歴史・歴史教育系学会の2020年度研究大会
- ・歴史学及び歴史教育学の学会、研究団体の2020年度研究大会の日時・場所の一覧を掲載します(2020年3月20)。日本西洋史学会と歴史学研究会の大会は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行のため、2020年12月に変更になりました(2020年3月29日現在)。
- 日本西洋史学会大会(http://www.seiyoushigakkai.org/2020/index.html)
月日:2020年12月12日(土)~13日(日)*13日は一部開催。
場所:大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市) - 歴史学研究会研究大会 (http://rekiken.jp/annual_meetings/pg1163.html)
月日:2020年12月5日(土)~6日(日)*一部は11月28日(土)に分離開催。
場所:東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区) - 歴史教育者協議会全国大会 (https://www.rekkyo.org/convention)
月日:2020年8月1日(土)~2日(日)
場所:名古屋市内を予定 - 日本社会科教育学会全国研究大会(http://socialstudies.jp/ja/research_conference.html)
月日:2020年11月28日(土)~29日(日)
場所:筑波大学筑波キャンパス(茨城県つくば市) - 全国社会科教育学会(全社学)全国研究大会(http://jerass.jp)
今年度の全国大会に関するホームページでの発表はない。 - 全国歴史教育研究協議会(全歴研)全国大会(http://zenrekiken.jp/)
月日:6月にホームページに発表
場所:6月にホームページに発表
インドネシアの中学校地域教科「環境」の教科書
インドネシア教育振興会(IEPF)の窪木靖信氏からインドネシアの小・中学校で使用する教科書と教本(日本の副読本にあたる)が送られてきました。南タンゲラン市(バンテン州)中学校で実施されている地域教科「環境」の教科書(写真)とボゴール市(西ジャワ州)、バリクパパン市(東カリマンタン州)の小学校で使われる環境教育教本の三冊です。教科書・教本作りは、IEPFがJICAの草の根パートナー型の助成を得て2017年から実施してきたプロジェクトです。筆者はIEPFからの要請を受けて、毎年インドネシアを訪問して、環境教育を円滑に推進するための教員の再教育や学校へのヒヤリング調査を行って来ました。今回作られた教科書・教本の特質すべき点は、レイアウトや構成の面で日本の教科書会社(東京書籍)の指導を得て作られたことです。また、内容面では、富山のイタイイタイ病やその汚染地の土地改良事業を取り上げるなど、日本の公害の実態や克服の歴史が紹介されています。まさに教科書作りを含めた日本型教育の普及を目指した国際協力という性格をもつ取り組みです。教科「環境」の教科書と教本が、インドネシアにおける環境教育の普及と持続可能な発展に貢献していくことを期待します。
インドネシアの教育関係者が来学
インドネシアの教育関係者が、2020年1月25日(土)に私の勤務する目白大学を訪問されました。同日にIEPF(Indonesian Education Promoting Foundation)代表の窪木靖信氏に児童教育学科年度末集会での講演を頂きました際に、一緒に来学されたものです。関係者の中にインドネシアで教科「環境」の教科書を作成した際にご一緒した国立イスラム大学のYanti Herlanti Tjahja博士や国立スルタンアグンティルタヤサ大学のSuroso Mukti Leksono博士もおられ、久しぶりの楽しい再会となりました。
謹賀新年。2020年の初春を祝します
本日(2020年1月3日)、横浜中華街に出かけ関帝廟を参詣しました。中華街の写真館で、中国皇帝の衣装を借りて記念写真を撮りました。
『高校社会「歴史総合」の授業を創る』(明治図書)を刊行
筆者が分担執筆した『高校社会「歴史総合」の授業を創る』(明治図書、ISBN:978-4183082107)が、2019年11月28日に刊行されました。本書は、2018年3月に告示された高等学校学習指導要領の地歴科新科目「歴史総合」の授業創りの方法を展望したものです。原田智仁先生(滋賀大学特任教授)の編著によるもので、大学・国立教育政策研究所・大学入試センター所属の研究者と高校の歴史教師、20名が執筆しています。筆者は「『主体的・対話的で深い学び』の視点からの歴史授業デザイン」を執筆しました。同論文では、アクティブ・ラーニングが目指す探究学習の明確化と可視化を達成するための方法として、「改訂版ブルーム・タキソノミー」の活用を提案しています。そして、コンピテンシー・ベースに基づく歴史授業の開発のための具体的な手立てを示しています。
拙書『探究的世界史学習論研究』書評の掲載
日本社会科教育学会編『社会科教育研究』136号(2019年3月発行)に、篠塚明彦氏による拙書『探究的世界史学習論研究』(風間書房、2017年12月刊行)の書評が掲載されました。篠塚氏からは「理論と実践の往還、学習理論と授業実践の統合」を目指した書との講評を頂きました。また、目白大学教育研究所所報『人と教育』13号(2019年3月発行)に、永松靖典氏による書評を頂きました。永松氏からは拙書の授業案を探求(探究)型授業で有り、「(新学習指導要領が目指す)授業モデルの開発に寄与する」ものとの評価を頂きました。 両氏の批評に深謝するとともに、両書評を拙書を読む際の参考にして頂ければ幸いです。
月刊誌『教科教育 社会科教育』(明治図書)で連載を開始
明治図書発行の月刊誌『教科教育 社会科教育』において、「歴史的思考力を伸ばす授業デザイン」の題名で連載を開始しました。連載の期間は、2019年4月号から2020年3月までの一年間です。この連載では、世界史の授業作りを通じて歴史的思考力の育成方法について具体的に検討する予定です。
南タンゲラン市(インドネシア)の環境教育プロジェクトを支援
2019年2月12日から16日までの間、インドネシア共和国の南タンゲラン市を訪問し、同市の環境教育を支援する活動を行いました。今回の訪問は、JICA北陸と国際協力NGO・インドネシア教育振興会(IEPF、富山市)の要請を受けてのものでした。南タンゲラン市はインドネシアの首都ジャカルタ近郊のベッドタウン(人口160万人)で、JICAの「草の根技術協力事業・教科『環境』の教材開発と教員の再教育支援プロジェクト」を実施してきました。2015年から、ほぼ毎年、同市を訪問して同プロジェクトを支援してきました。同市では、インドネシア教育振興会の支援を得て教科「環境」の教科書を作成し、2018年7月より市内の全300小学校で授業を開始しています。また、2018年度からは、同市中学校での授業化が進められています。
今回、中学校での教科『環境』の授業化に向けて、南タンゲラン市教育局が推薦した市内6中学校の校長と教員に対するヒヤリング調査を行いました。この期間中に地元メディアからの取材を受け、今回の活動が地元新聞で紹介されました。
主な歴史・歴史教育系学会の2019年度研究大会 / 展覧会 / 学習指導要領
- ・歴史学及び歴史教育学の学会、研究団体の2019年度研究大会の日時・場所の一覧を掲載します(2019年3月15日現在)。
- 日本西洋史学会大会(http://www.seiyoushigakkai.org/2019/index.html)
月日:2019年5月18日(土)~19日(日)
場所:静岡市民文化会館・静岡大学(静岡県静岡市) - 歴史学研究会研究大会 (http://rekiken.jp/annual_meetings/2019.html)
月日:2019年5月25日(土)~26日(日)
場所:立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区) - 歴史教育者協議会全国大会 (https://www.rekkyo.org/convention)
月日:2019年8月3日(土) ~6日(火)
場所:草加市文化会館ホール・獨協大学(埼玉県草加市) - 日本社会科教育学会全国研究大会(http://socialstudies.jp/ja/research_conference.html)
月日:2019年9月14日(土)~15日(日)
場所:新潟大学教育学部(新潟県新潟市) - 全国社会科教育学会(全社学)全国研究大会(http://jerass.jp)
今年度の全国大会に関するホームページでの発表はない。 - 全国歴史教育研究協議会(全歴研)全国大会(http://zenrekiken.jp/)
月日:2019年7月24日(水)~26日(金)
場所:中野サンプラザ(東京都中野区)
- 日本西洋史学会大会(http://www.seiyoushigakkai.org/2019/index.html)
- ・国立歴史民俗博物館(歴博)(千葉県佐倉市)で「先生のための歴博活用講座」
- 月日:2019年8月1日(木)
場所:国立歴史民俗博物館(ガイダンスルーム、第1展示室 )
(https://www.rekihaku.ac.jp/learning/lecture.html) - ・東京国立博物館(台東区上野公園)で特別展「三国志」
- 月日:2019年7月9日(火)~9月16日(日)
場所:平成館特別展示室
(https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1953) - ・高等学校学習指導要領の解説が、今(2019)年4月に刊行
- 2018年3月に改訂された高等学校学習指導要領の解説が、今(2019)年4月に刊行されます。地歴解説:『高等学校学習指導要領解説 地理歴史編』/ 東洋館出版 / ISBN:9784491036410 / 予定価格760円(+税)。文部科学省のホームページにもPDF版がアップされています。(target="_blank">http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-s/1407074.htm/)
『探究的世界史学習論研究』(風間書房)を上梓
2017年12月24日に『探究的世界史学習論研究ー史資料を活用した歴史的思考力育成型授業の構築ー』(風間書房、ISBN:978-4759921977)を上梓しました。本書は、2016年度に日本女子大学大学院人間社会研究科(博士後期課程)に提出した学位論文を加筆・修正を加えて出版したものです。歴史意識と歴史的思考力を鍵概念として、21世紀社会に対応した探究的世界史学習の理論研究を行い、それに基づいて開発した授業構成モデルを提案しています。
( target="_blank">http://www.kazamashobo.co.jp/products/detail.php?product_id=2207)
- 日本西洋史学会大会(http://www.seiyoushigakkai.org/2020/index.html)