授業で使える史資料
カナダの先住民問題とドラマ『アンという名の少女』
2022年4月2日の新聞電子版や4月3日の朝刊に「ローマ教皇がカナダ先住民に謝罪」という記事が掲載された。東京新聞電子版の2022 年4月2日付けの記事では「カナダで先住民同化政策としてカトリック教会などが運営した寄宿学校跡から大量の子どもの遺骨や墓が見つかった問題で、ローマ教皇フランシスコは(4月)1日、バチカンを訪れた先住民の代表団に謝罪したと、カナダメディアなどが伝えた。教皇は7月下旬にカナダを訪問し、生存者に直接謝罪する意向も示した」と報道されていた(https://www.tokyo-np.co.jp/article/169425.html/ 2022年4月3日確認)。この事件が大問題になったきっかけは、2021 年5月 21 日に、ブリティッシュ・コロンビア州の先住民寄宿学校の跡地から子ども 215 人の遺骨が見つかったことによる。これらの遺骨は、19 世紀末から 20 世紀始めにかけて亡くなった先住民の子どもたちである。先住民寄宿学校は先住民の同化教育を目的とした施設で、先住民の子どもたちを家族の元から強制的に引き離すものであった。寄宿学校は教会が運営して、カナダ政府も支援した。そこでは先住民の子どもはキリスト教への改宗を強制され、自分たちの言葉を話すことが許されなかった。寄宿学校での身体的・精神的虐待により、約6千人の先住民の子どもたちが亡くなったとされる。1894~1908 年の間の死亡者は寄宿学校の子どもの3割から6割に及んだということである。NHK総合で2020 年9月から2022年3月までの間に3シーズン(シーズン1,2、3)に分けて放映された『アンという名の少女』(原題:Anne weth “E”、「E のあるアン」。27エピソード)の中にも、《カリウェット》という名の先住民の少女が登場し、前述の記事で紹介された境遇を体験していた。NHKのドラマはL.M. モンゴメリ―の著名な小説『赤毛のアン』に基づくドラマであり、カナダのテレビ局 CBC と Netflix が制作した。このドラマでは、舞台となったプリンスエドワード島の自然が美しく描かれており、視聴者の間では『赤毛のアン』の世界が再現されていたと評判になった。同時に、ここでは前述の先住民問題ばかりでなく、孤児院や学校での虐待といじめ(アンの体験)、LGBT問題、人種(黒人)問題や女性の自立などのテーマが取り上げられており、19 世紀末から 20 世紀初めのカナダ社会の課題が現代の視点から描かれていた。『アンという名の少女』という作品は、『赤毛のアン』という名作の名を借りた「社会ドラマ」であったといえる。残念なことであるが、本作品はシーズン3で打ち切られた。先住民問題を扱ったことが、打ち切りの原因ではないかとも噂されている。また、ネット上には、同作品の再開を求める声(投書)が 150 万に達したという記事が紹介されている。カナダ社会におけるこの問題の大きさを推察さえるエピソードである。『アンという名の少女』は、先住民の問題を扱う際にはぜひ活用したい作品である。
黒人侍の弥助が見た戦国日本―《奴隷》がつなげた大航海代の世界と日本
戦国時代の日本を大航海時代の世界に位置付ける研究が着目されている。その場合のキーワードは、非人間的な商品であった《奴隷》である。このことを考える上で、トーマス・ロックリー/ジェフリー・ジラード著(2020)『弥助:伝説のアフリカ人侍の実話』は最適な読み物である。弥助と呼ばれた黒人はアフリカのモザンビーク出身であり、イエズス会宣教師ヴァリニャーノの従者(奴隷)として日本にやってきた。ヴァリニャーノから織田信長に譲られ、側近として仕え本能寺の変に遭遇することになった。本書は英語圏の読者に向けた歴史小説であるが、日本人が読むと一層興味がわくことになろう。大航海時代を扱う際に、「世界史」でも「日本史」でも教材化したいテーマである。平川新(2018)『戦国日本と大航海時代(中公新書2481)』中央公論社、ルシオ・デ・ソウサ著/岡美穂子訳(2021)『大航海時代の日本人奴隷 増補新版』中央公論社と併せて読んでみることを薦めたい。 図書紹介:Thomas Lockley & Geoffrey Girard (2020).Yasuke: The true story of the legendary African Samrai, London,Sphere.
SHEGの歴史授業プラン、歴史学習の評価法、歴史カリキュラムの活用
SHEG(Stanford History Education Group: https://sheg.stanford.edu/ 2020年3月3日確認)が開発した歴史カリキュラム “Reading Like a Historian” は、日本でも広く知られています。SHEGのホームページに、Students Are Learning How to Spot Fake News.(生徒たちがフェイクニュースの見つけ方を学習しています。). The New York Times featured our Civic Online Reasoning curriculum.(ニューヨークタイムスが私たちの “Civic Online Reasoning curriculum” を特集しました。)という記事が掲載されていました。このことは、メディアリテラシーの育成の面から、SHEGの歴史カリキュラムが注目されることになったということを意味しています。SHEGのホームページは、“Reading Like a Historian” (歴史授業プラン)、“Beyond the Bubble” (歴史学習の評価法)、“Civic Online Reasoning curriculum”(歴史カリキュラム)の3コーナーから構成されています。中でも “Reading Like a Historian” には、米国史75単元、世界史32単元がリストアップされています。SHEGは、歴史授業を構想する際のアイディアの宝庫といえます。また、SHEGの歴史授業の概要については、拙稿「歴史カリキュラム “Reading Like a Historian (歴史家のように読む)”の教授方略」(本ホームページ「研究成果(論文・報告書)」欄に掲載)を参照ください。
神戸大学附属中等教育学校が『地理総合・歴史総合実践報告書(vol.3)』『参考資料』を刊行
神戸大学附属中等教育学校(神戸市東灘区住吉山手5丁目11番1号)は、文部科学省指定開発学校(平成29~31年度)として、「地理総合」と「歴史総合」の研究開発を行ってきました。今月(2020年1月)に、研究の成果を『研究開発実施報告書(vol.3)』(全50頁)と『同参考資料』(全136頁)として刊行しました。同校の研究は、生徒の「グローバルな時空間認識」の育成を目指した研究として、新教育課程のもとで必修科目としての実施が迫っている「地理総合」「歴史総合」の良き先行事例です。「地理総合」「歴史総合」の授業を構想する際には、是非活用することをお勧めします。
横浜市・神戸市にある移民博物館を日本人移民や日系人の学習に活用
横浜市と神戸市は、日本を代表する港湾都市です。日本からの移民は、この二つの都市の港からハワイやブラジルなどの「新世界」へ向けて旅立って行きました。現在、ここには、JICA横浜海外移住資料館[上](横浜市中区新港 2-3-1)(https://www.jica.go.jp/jomm/ 2020年1月30日確認)と、海外移住と文化の交流センター[下](神戸市中央区山本通3-19-8)(http://www.kobe-center.jp/ 2020年1月30日確認)という移民博物館があります。「人の移動のグローバルヒストリー」モデル(前回)では、移民史学習の重要性について取り上げました。この二つの博物館は、移民史学習のテーマとしての日本人移民や日系人に関する学習の場を提供してくれる施設です。両市を訪問する際には、是非、時間をつくって見学してみて下さい。
近代の世界史を読み解く鍵としての「人の移動のグローバルヒストリー」モデル
「人の移動のグローバルヒストリー」モデルとは、貴堂嘉之(2018)『移民国家アメリカの歴史(岩波新書)』(ISBN-13:978-4004317449)で用いられた近代の世界史を規定する概念モデルです。貴堂氏の言葉を借りれば、「これまで描かれてきた移民史の問題点は、『国民の物語』の主役としての『移民』がヨーロッパ出身者であることを暗黙の前提としてきた」(51頁)点であり、その克服のためには「『移民』の人流を特権化せずに、奴隷貿易から苦力貿易、自発的な移民渡航まで、あらゆる人流を総合して検証すること」(53頁)こそが重要となります。本書のすぐれた点は、その記述が単に世界史像のデッサンに留まらず、中国や日本からの移民の例をあげて実証的に叙述されていることです。我が国のこれからの世界史学習においては、日本人移民や日系人を組み込んだ世界史授業を構想していくことが重要な課題となるでしょう。本書はそのための最良の一書になるに違いありません。
史学会編『世界史概観』(1949発行)、『日本史概観』(1950発行)の復刻
終戦直後に刊行された高校歴史概説書が、昨(2019)年8月に山川出版社から刊行されました。『復刻版世界史概観』(史学会編、1949発行。ISBN:978-4-634-64166-2)と『復刻版日本史概観』(史学会編、1950発行。ISBN:978-4-634-59303-9)の二冊である。社会科創成期の中等歴史教育を知る上で資料性が高い出版といえます。とりわけ世界史については、1949年4月から授業が開始されたが、世界史の学習指導要領はまだ作成されていませんでした。世界の歴史が東洋史と西洋史とに敢然と区別させていた時期であり、世界史という科目の誕生は、尾鍋輝彦をして「一つの怪物が、1949年の日本に突然と現れた。社会科世界史という怪物が。文部官僚も、西洋史家も、東洋史家も、はたまた日本史家もこの怪物の正体をつかめない。ましてこれと取り組む運命におかれている高等学校の教師と生徒にとっては、難解なることゴルギアスの結び目の如くである。」(尾鍋編『世界史の可能性』東京大学協同組合出版部、1950、序)と言わしめたほどでした。本書は社会科歴史の創成期における総合的な歴史(世界史/日本史)叙述であり、その後の歴史教科書の原型となりました。また、『世界史概観』は世界史という怪物に立ち向かった最初の試みであったといえます。二書は正式の教科書(検定教科書)ではありませんが、現行の教科書と読み比べることで戦後の中等歴史教育、とりわけ70年間に及ぶ世界史教育の歩みをたどることが可能となるでしょう。
オランダ商館長が記録した江戸の大災害
朝日新聞2019年12月24日夕刊の一面に「江戸の大災害、オランダ商館長記す 被災者の行動克明に」(https://www.asahi.com/articles/DA3S14306803.html/ 2019年12月25日確認)という記事が掲載されました。同記事によれば、江戸時代に長崎に赴任した歴代のオランダ商館長の日記には、元禄地震(1703)、富士山の大噴火(1707)、雲仙・普賢岳の噴火(「島原大変肥後迷惑」、1792)など、日本各地に起こった災害情報が克明に記録されていたとのことです。記事のニュースソースになったのが、今月(2019年12月)に出版された『オランダ商館長が見た 江戸の災害 (講談社現代新書) 』(SBN-13: 978-4065181799)です。著者は、国際日本文化研究センター(日文研)准教授のオランダ人研究者フレデリック・クレインス氏です。近年、気象学者のクルッツェンとストーアーマーは、地質・生態に対して人類が及ぼした影響を強調し、近代以降の地質学年代を表す用語として人新世 (Anthropocene)という造語を提案しています。人新世は人間の歴史と地質学的な時間の交錯によって生まれた、新しい地質学年代と言えます。これからの世界史教育においては,ESD(持続可能な開発のための教育)やSDGs(持続可能な開発目標)に基づく新たな目標の設定や学習内容の検討が不可欠なものになっていくでしょう。同書をESDやSDGsの視点から教材作りに生かしたいものです。
「移動する監獄」-布留川正博『奴隷船の世界史(岩波新書)』を読む
ウイリアムズ・テーゼ。トリニダード・トバゴの初代首相であり、歴史家であったエリック・ウィリアムズがその著書『資本主義と奴隷制』(翻訳が2004年に明石書店から刊行)の中で展開した有名な学説です。この学説によれば、大西洋の奴隷貿易とカリブ海域の奴隷制がイギリス産業革命の成立に決定的な役割を果たしたということです。この時代を授業化する際、筆者は奴隷船(アフリカ系奴隷を積み荷とする貿易船)を題材にして構想してきました。奴隷船に対する筆者のイメージは、イギリス人船長がならず者のヨーロッパ系水夫に命じてアフリカ系奴隷を非人道的に扱い、多くの死者を出したというものです。世界史を担当する教員の多くも、筆者と同様な印象をもっていたのではないかと思います。しかし、今夏(2019年8月)、奴隷船のイメージを覆す新書が発行されました。布留川正博『奴隷船の世界史(岩波新書)』(ISBN-13: 978-4004317890)です。大西洋の奴隷貿易に関わる公開データを集めたデータベースのTSTD1、2 (“Slave Voyages” を参照。https://www.slavevoyages.org/ 2019年9月1日確認)に基づく分析は、大変説得力に富んでいます。本書の中で筆者が着目したのは、奴隷船の水夫に関わる記述でした。奴隷にとっては、奴隷船は「移動する監獄」「浮かぶ牢獄」と呼ばれるほど悲惨極まりないものでしたが、水夫にとっても過酷なものであったということでした。「中間航路」における水夫の死亡率が、奴隷のそれよりも高かった場合もかなりあったとのことです。水夫の出自は多様であり、ヨーロッパ系の他にアジアや北米植民地の出身者が多数いました。アフリカ出身者(アフリカ系)も雇われていたとのことです。彼らの中には、船上での奴隷の反乱に荷担した人たちもいたに違いありません。大西洋貿易を教材化する際には、本書を活用して欲しいと思います。
2024年からの新1万円札肖像に「日本資本主義の父」渋沢栄一が登場
2019年4月9日に、麻生太郎財務大臣が1万円札(渋沢栄一)、5千円札(津田梅子)、千円札(北里柴三郎)の新しいデザインを発表しました。新1万円札では、表に「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一(1840~1931年、渋沢栄一記念財団 https://www.shibusawa.or.jp/eiichi/ 2019年4月14日確認)の肖像、裏に「日本近代建築の華」東京駅がデザインされていました。これを機に渋沢の故郷、埼玉県深谷市をフィールドワークすることをお薦めします。深谷駅は東京駅を模してつくられており(写真)、駅前広場には渋沢の銅像が建立されています。また、深谷市では、渋沢ゆかりの史跡をフィールドワークするためのアプリ「深谷市『論語の里』」を提供しています。このアプリをダウンロードして、深谷駅から渋沢の生家や記念館、日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設[通称「レンガ工場」。ホフマン輪窯6号窯は重文指定] (http://www.city.fukaya.saitama.jp/kanko/rekishi/bunkazai/1434697261895.html/ 2019年3月17日確認)まで散策してみてはいかがですか。そして、渋沢ゆかりの史跡を写真に記録して授業に活用してみても面白いと思います。
製鉄の起源に新説「ヒッタイトの地と別」
朝日新聞2019年3月25日朝刊の一面に「製鉄の人類史に一石/起源に新説「ヒッタイトの地と別」(https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190325000275.html/ 2019年3月30日確認)との記事が掲載されました。世界史教科書(現行版)では「ヒッタイトははじめて鉄器を使用し」(『世界史B』東京書籍 p.33)たの記述があるように、これまでの授業では「鉄はヒッタイトの発明品」として教えられてきました。この度、日本の調査団が鉄関連の最古級の遺跡(前2250年~前2500年の地層)から発見した鉄塊を分析した結果、この鉄塊はヒッタイトの本拠地・アナトリアでつくられたものでなく、外からこの地に持ち込まれた可能性が高いとの報告が出されました。人類史上の最大の発明とされる鉄の歴史が書き換えられるかもしれません。そんな可能性をもった報告であり、今後の研究の進展が楽しみです。
日本の近代史を実感できる博物館明治村(愛知県犬山市)
2019年2月24日に愛知県犬山市の博物館明治村(http://meijimura.com/ 2019年3月17日確認)を訪問しました。明治村は1965年に開村し、現在、60を超える明治時代以降の建造物が移築・復元されています。移築された建物は日本にとどまらず、シアトル(日系福音教会)、ハワイ(移民集会場)、ブラジル(移民住宅)などの日本人移民にかかわるものもあり、近代以降の日本人のグローバルな足跡をたどる上でも貴重な史料といえます。
展示品には、官公庁や教育施設、教会などの西洋風建造物群だけでなく、紡績機や蒸気機関、家具などのモノ(実物)史料にも目を見張るものがあります。そのような史料の一つとして、帝国ホテル中央玄関内には、日露戦争の講和条約であるポーツマス条約の調印に使われた机が展示されていました(下の写真)。明治村は、日本の近代史を実感できる貴重な博物館です。
特別展「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」(江戸東京博物館 2017年2月18日~4月9日)
江戸東京博物館(http://edo-tokyo-museum.or.jp/ 2017年3月19日確認 )で、特別展「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」が開催されている。必見は、1805年(文化2)頃の日本橋通りの賑わいを描いた絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」(ベルリン国立アジア美術館蔵)で、今回11年ぶりにベルリンから里帰りしました。そこには、通りに立ち並ぶ多くの店と1671人の人物が描かれています。江戸時代の学習に活用したい史料である。「熙代照覧」の精巧なレプリカは三越日本橋本店の地下コンコースの本館壁面に飾られているので、特別展が終わっても見ることができます。
蒸気機関の実演展示を見ることができるトヨタ産業技術記念館
2017年2月2日に名古屋市のトヨタ産業技術記念館(http://www.tcmit.org/ 2017年3月19日確認)を訪問した。同館はかつての紡績工場を博物館にリニューアルしたもので、館内は繊維機械館と自動車館に分かれており、近代産業遺産の学習に最適の場所です。繊維機械館には、豊田佐吉が発明したG型自動織機や産業革命期のジェニー紡績機、ミュール紡績機、力織機などが展示されており、産業革命の学習に最適のモノ(実物)史料がそろっています。とりわけ、参観者の目を引くのが、蒸気機関の実演展示です。展示機は1898年のスイスのスルザー社製で、直径4.7mの巨大なフライホイール(車輪)が回転しているところを見学できます。
日本のNGOインドネシア教育振興会(IEPF)の支援で、インドネシア南タンゲラン市の小学校に教科「環境」が導入されました
富山市のNGOインドネシア教育振興会(http://baliwind.com/ 2017年3月19日確認)が、JICAの委嘱を受けて実施している、草の根技術協力事業「教科『環境』の教材開発と教員の再教育支援プロジェクト」の一環として、今年(2017年)7月から、インドネシアの南タンゲラン市(人口160万人)内の全300小学校で、教科「環境」の授業が始まることになりました。使用する教科書はインドネシアの大学教員が中心となり、日本の大学教員や東京書籍の助言を得て作成されました。同教科書には、イタイイタイ病などの日本の公害体験が取り上げられており、教育を通じての国際協力として着目されます。筆者もインドネシアを訪問し、教科書づくりや教師教育に協力しました。